2アクション操作とは?

01 10月 2021

いきなり飛行機の話ですいません。多発若しくは双発の飛行機、例えばワタシが乗っていた日航製YS11というターボプロップ(ジェットエンジンのプロペラ飛行機)双発機のお話しなんですが、飛行中、片方のエンジンがなにか不具合を起こしたとします。すると、プロペラは大きな円盤となって飛行を継続できないほどの大きな抵抗、障害となりますから即時フェザーポジションというプロペラが飛行方向と平行になるようにしなければなりません。もしこれが離陸時に起こったらまず間違いなく墜落になります。

例えばビーチクラフトキングエアなどの近代的な飛行機ならプロップレバーをフェザー位置にすればプロペラは即フェザー位置に入ります。・・・スプリングですがね。スロットルを戻しただけでフェザー位置に入る機種もあります。YS11はそうはいきません。レバーをフェザー位置にしても手動で油圧ポンプを動かしてフェザー位置に強制的に持っていかなければなりません。何故ならら1200m滑走路で、なおかつ非力なエンジンではプロペラの直径を(4.19m)を大きくせざるを得なかったからです。しかも4枚以上には数を増やせなかったのです。

この2アクションは、設計デザインとしてはバツ✖です。

画像➀出典:wikipedia YS11コクピット 上部三角の計器盤にある黒いスイッチがフェザースイッチです。左右2つ

画像➁出典:Wikipedia YS11 長崎空港

画像➂出典:Wikipedia ビーチクラフトB200

画像④出典:wikipedia ビーチクラフトB200 コクピット

(画像➀)中心部操縦席横ぺデスタルの2本の赤いレバーが燃料コックレバーでフェザースイッチと連動しています。プロペラフェザーの際にはこのレバーの他、計器盤上部の赤い消火スイッチ左右横の丸いスイッチを押さなければなりません。ただでさ?え重い操縦桿を片手で持ちながらできますか?

ひとつの操作をするために2アクションはダメです。

ちょっとおまけで航空自衛隊飛行検査隊YS11のコクピット映像を投稿します:

動画出典:youtube 航空自衛隊飛行点検隊 YS11

なぜこんなことを長々と書いたかといいますと、クルマのブレーキ操作なんです💦

つまり、ブレーキ操作をする時には、:

➀アクセルから右足を離す

➁右足を左に移動する

➂ブレーキを踏む

という操作になります。なんか面倒くさいですね~。 というかこれは🙅✖です。

この点、左足ブレーキでは、運転中常時足をペダルの上に乗せたままですので、ワンアクションでブレーキを踏む(操作)ことができます!

 

コメントする

お名前・メールアドレス・コメントは必須です。
メールアドレスは公開されません。

トラックバックURL