❶ ミライに搭載した踏み間違い防止装置ーOT式手動スロットル装置
運転者の足下からアクセルペダル(アクセル ポジション センサー)を取り除き、手で操作しやすい位置に移設したものがOT式手動スロットル装置です。また、ブレーキペダルは、アクセルペダルがあった位置に移設されているために右足を自然に置いた位置でブレーキを操作することができます。なお、アクセル(スロットル)を足で操作する交通機関は、自動車だけです。これは油圧装置が装着されていなかったときハンドル操作に両手の力を使わないと操作できなかったことによるものです。勿論2016年現在では、油圧装置が普及し安価にもなったため軽自動車にもパワーステアリングが装備され、ハンドルは実質上片手で簡単に操作できます。
アクセル(スロットル)を手で操作するのは、航空機、船舶、電車、オートバイなどがあり、ほとんどの乗り物が手でスロットルを操作するようになっています。
画像出典:大野一郎 左:OT式手動スロットル装置搭載車 トヨタミライ 右:手動スロットル装置全景 左ひじかけコンソールの青いスイッチが手動スロットルレバーです。ハンドル4時位置に装着されているのがフォークリフトに装着されている『旋回ノブ』です。足下のブレーキは、オリジナルのアクセルペダル位置に移設されています。そのため着座したとき右足が自然な位置でブレーキ操作を行うことができます。
❷ エスティマに搭載した踏み間違い防止装置ーOT式左足ブレーキ装置
自動変速機自動車(AT車)は、実質的に運転中左足は使用しないようになっています。わたしは、ペダル踏み間違いをしないためには『ペダルの踏み換えをしない』ということが必要であると主張しています。そこで手動スロットル装置の他の方法として、左足ブレーキ装置を考案しました。使っていない左足を使ってブレーキを操作するのはとても良い考えだと思います。また、アクセルとブレーキを同時に使用できるというのも手動スロットルと同様に2016年現行のペダル装置ではできない機能です。実際の運転のフィーリングでは、カーブでブレーキを使って減速し、ペダルの踏み換えをすることなくすぐアクセルを踏んで加速できるのは小気味よい運転フィーリングでした。また、坂道発進などブレーキをリーリスしながらアクセルを同時に操作できるので意図しない後ずさりなどが発生しません。
画像出典:大野一郎 上左:左足ブレーキ搭載車 トヨタエスティマ 上右:左足ブレーキ正面、下:右側面から撮影
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