わが国は左側通行で、当然右ハンドルです。そして、ウインカー/ライト類は右に、ワイパーは左側についています。ところが左ハンドル車のウインカーは左側、ワイパーは右側についていることが多いです。だから、初めて左ハンドル車を運転する人は必ず間違います。最初にアドバイスを受けても、しばらく運転するうちに間違える人が多いです。
これは自動車ができた国(左側通行)のクルマがもともと左側ウインカー、右側ワイパーだったのを半円を描くように単純に位置変更したのでウインカーが右側、ワイパーが左側となったのです。
何故日本が左側通行になったかというと、いつの時代からかは知りませんが、武士が乗馬で狭い道をすれ違うとき右で抜刀するため左腰にさしていた刀の鞘や柄頭が触れ合うのを防止するためだったという説があります。
英国においても右側通行となっています。
一方、左側通行の国から右側通行の国に行くと、テキメンに間違うのが左折です。左側通行の国では、左折は当然手前側の道に入りますが、右側通行では向う側の道に入ります。自分一人だけしかいないときにはよく、逆行してしまいます。
長年付き合ってきた癖はなかなか抜けません。
ただこれらの間違いは、例え間違っても重大な結果にはなりません。
しかし、これらとはちょっと質が違いますが、「ペダル踏み間違い」は、ただの過失ではありません。なにしろ踏み間違う原因は別として、踏み間違ったら最後、大抵の場合は、取り返しのつかない大暴走となってしまいます。
なにしろ踏むと加速するアクセルペダルと停止させるブレーキペダルが並んで配置されているため、アクセルを踏むときやブレーキを踏むとき2者択一しなければならないという設計は欠陥ではないかと思えます。アクセルを踏もうと思ってブレーキを踏んでも事故には結びつかいないが(そもそもそんなことがあるのか?)、ブレーキを踏もうと思ってアクセルを踏んだらさぁ大変です。約8割の人はブレーキを踏んでいると思っているので、「あれ?おかしいな?なんで減速しないのだろう」と思い、もう一度さらに強く踏み直します。と、相手はアクセルです。素直に加速します。加速すると「恐怖」から人間はますます足を突っ張ります。
結果、大暴走になります。そして何らかの障害物に衝突するまで継続します。この暴走中、人間はアクセルを踏みつけるだけで他にはなにもできません。
英国ポーツマス大学のジョン・リーチ博士は、この人間の反応は、脳「前頭前野皮質」の機能不全によるものだといっています。
そしてその結果が:
動画出典:youtube
クルマのペダル配置は、AT車ができて以来、このペダル配置は変わっていません。いまさらメーカーが欠陥を認めるわけないし、このままで行くのでしょう。とすると、この事故を防止するためにはどうしたらよいのでしょうか??
ちなみに飯塚被告は、過失予見性の有無で裁かれています。
踏み間違い予見性から考えると、OT式左足ブレーキの導入しかないっしょ。
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