トヨタミシガン州に「自動運転」用テストコース建設

02 6月 2018

メーカーは相変わらず自動運転装置の開発に躍起になっています。「踏み間違い事故」の防止についても、「加速抑制装置」なるもので電子的に防止しようとしています。

加速抑制装置は2018年5月現在、どのメーカーをみても停止状態~時速約15km以下での作動となっています。

しかし、時速15km以下の速度であってもソフトウエア設計者が予測できない運転状況が必ず存在し、運転者が故意にアクセルを操作した場合、加速抑制装置があればクルマは加速しません。その時はどうするのかという問題があります。

そんなのはレアケースでありいちいち考えていられるかというご指摘もあります。

しかし、オペレーター(人間)が主要な操縦装置を操作したら自動装置は即時に解除となる(オーバーライド)ことは飛行機でも自動車でも乗り物の自動装置設計をする上での「大原則」です!

自動運転装置が導入されれば交通事故が激減するのは間違いがないところです。ただ、自動運転車とマニュアル運転車が混在する街中は非常に危ないです。

 

UBER(ウーバー)自動運転横転事故

このように一方が自動運転、一方が交通法規違反のマニュアル車だと事故は簡単に起こります! つまり、事故のように避けようのない突発的な状況では自動運転車でもマニュアル車と変わりはないということです。

ともあれ、トヨタがミシガン州に「自動運転用」テストコースを建設するということです。

(プレスリリース2018年05月04日)

トヨタ自動車(以下、トヨタ)の子会社で、米国で人工知能等の研究開発を行うToyota Research Institute, Inc.(以下、TRI)は、自動運転開発用の新たな施設の建設を行います。TRIは今週、ミシガン州・オタワレイク市にあるミシガン・テクニカル・リソース・パーク(以下、MITRP)内の60エーカー(約24万m2)の土地に新たなテスト施設をつくる建設許可を提出し、2018年10月には使用を開始する予定です。TRIはこの施設を専有で使用し、公道上では危険が伴うエッジケース(特異な状況下で発生する事例)の運転シナリオを、安全な環境で再現し、テストを行う計画です。

TRIの自動運転技術担当・上級副社長であるライアン・ユースティスは、「我々自身の手でコースを建設することで、特にガーディアン・モードに対する試験が容易となり、より迅速な車両性能開発に繋がるでしょう。新施設では、様々な運転シナリオを柔軟に再現するテストが出来るようになり、人間が主体的に運転しつつ、事故を起こさないクルマづくりに、より一歩近づくことになります」と語っています。

このTRIの新施設は、MITRPの既存の1.75マイル(約2.8Km)の楕円形テストコースの中に建設されます。新施設には、混雑した都会の交通状況や、滑りやすい路面、入口・出口のある、片側4車線の高速道路などを模擬する施設が含まれます。

TRIはMITRPと土地のリース契約を結び、新施設の設計、建設、メンテナンスなどを行います。TRIは今回の新施設以外に、MITRPが所有・管理する他のクライアントにも提供されている既存の楕円形コースやその他の施設を使用したり、サービスを受けたりすることも可能です。またTRIはカリフォルニア州のGoMentum Station、ミシガン州のMcityやAmerican Center for Mobilityとパートナーシップを結んでおり、TRIはこれらの施設に加え、今回の新施設を活用することで、公道外でのテストをより広範に行えるようになります。

MITRPのプレジデントであるMike Jones氏は「今回のTRIとのパートナーシップは大変意義深いものであり、自動運転技術開発に成功をもたらすと確信しています」と語っています。

MITRPはミシガン州ホワイトフォード郡区のオタワレイク市に1968年に大手部品メーカーのテストコースとして設立されました。この336エーカー(約136万m2)の研究施設は、その後2010年に不動産開発会社に売却され、現在では乗用車・商用車・公道外で使用する特殊自動車や部品サプライヤーのテストや先進技術開発のためのテストコースとして使用されています。

画像出典:Wikipedia トヨタ自動車 下段左のオーバルテストコースの内側に様々なシチュエーションで自動運転用のテストコースを建設するそうです。

トヨタは

 

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