お正月のおめでたい朝に、
昨日2016年12月31日13:00頃発生した横須賀立体駐車場転落『ペダル踏み間違い事故』の現場に行ってきました。最初、落下衝突場所と思われるところには、まだ血痕が点々と残っていました。花束が置かれており、人が亡くなった現場であることを物語っていました。クルマが転落する際外壁のアルミ柵も同時に落下し、その残骸が壁に立てかけてありました。写真を数枚撮影してから5階の転落場所にいってみました。
5階の転落場所には、立ち入り禁止のポールが何重にも立てられ、3人の警察官と思われる人が私服でなにやら柵の寸法を測っていました。歩いていくと誰何され、写真の撮影は禁止といわれましたが、ペダル踏み間違い事故の研究をしているというと、『それでは、我々には会わなかったことにしてください。写真撮影は禁止です』といって3人ともその場から離れてしまいました。それでゆっくり写真撮影させていただきました。この駐車場は、排ガスの換気のために壁をつくらない構造になっており、アルミの外柵とその手前に鉄製の背の低い柵がありますが、ボルトで床に固定されているだけなのでクルマが衝突したらひとたまりもなく抜けるか背が低いので乗り越えてしまいます。
この事故は典型的なペダル踏み間違いを原因とする事故です。
後方から駐車しようとしてブレーキを操作しなければならないとき、アクセルを踏み、クルマが急加速して外柵を破って転落事故になりました。でもちょっと考えると、何故アクセルを踏み続けてしまうのか不思議には思いませんか? アクセルから足を離せばクルマは暴走しません。何故離せないのでしょうか?
巷間言われているように、『ブレーキと思っているから』益々踏んだというのは間違いです。暴走している間、脳は死の恐怖を感じるために機能不全を起こしていて正常にものを考えることはできません。すなわち、アクセルを踏み続けてしまうのは『人間の正常な生理的反射運動』のためなのです。
画像出典:大野一郎 上左:アルミ外柵 上中:5階から転落 上右:転落場所 下:落下場所
画像出典:Wikipedia 上左:画像出典:大野一郎 転落場所の血痕
踏み間違い事故の原因は、
『ペダル踏み換え』にあります。また、操作をするにあたって、同方向に操作することにも問題のひとつです。『踏む』という操作は、それはそれで操作自体は双方正しい行為です。
したがって、踏み間違いを防止するためには、右足でブレーキとアクセルを操作する方法を変える必要があります。
画像出典:Wikipedia
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