車両火災

24 6月 2018

昨日(2018年6月23日)の「事故無し車両火災」のブログ投稿を通じて改めて車両火災について考えました。

走行中のクルマが全焼して運転者死亡、事故の痕跡は無し=誰の責任??

思えばクルマはガソリン類で走っているのですね。ガソリンは揮発し空気より重いので滞留します。そこに何らかの火花が散れば、即爆発です。かなり危険な代物です。

カールベンツがガソリン自動車を発明したころ(1886年 明治16年)、石油は主に灯りに用いられており、ガソリンは捨てられていました。しかし、その可燃性から捨てるにもかなり厄介な代物でした。また、石油採掘業者の乱立で石油業界は倒産の危機にあったのです。そこにガソリンを使う自動車の発明があって時代を動かす画期的なものとなりました。

しかし、その可燃性は現代に至るも変わるものではなく、危険なものであることは同じです。その点、水素は最初から気体ですが、空気より軽いのであっという間に拡散しますのでガソリンに比べて危険性は少ないといえます。

結局のところ、クルマは「危険」な乗り物であるということに尽きると思います。

Business Journal の記事から:

(2017.05.21)

(中略)

1日に3件以上の車両火災が起こっている

国土交通省では、自動車製作者や自動車輸入業者から自動車の不具合による事故や火災の報告を受けています。もちろん、その原因は自動車製作者の設計・製作に起因するものだけでなく、整備不良やユーザーの不適切な使用などに起因するもの、不具合の原因が判明しないものなども含まれます。

そして、平成21年からは国土交通省ホームページにおいて、これらの情報が公表されています。これは、自動車ユーザーの関心を集め、適切な使用や保守管理などの促進を目的としています。

この報告例を調べたところ、平成25年には車両火災が1220件発生していました。平成24年が1099件ですから、1日に3件以上の車両火災が起こっていることになります。

その原因が特定されたものでは、「点検・整備の実施方法」に起因するのが20.6%と最も多く、「特殊な使用等」「社外品・後付装置」に起因するのがそれぞれ12.7%ずつと続きました。

装置別に見ると、エンジン関連が16.1%と最も多く、電気装置が5.9%、保安・灯火装置が5.8%と続きました。

古い自動車ほど火災事故が多い

このようなトラブルは、古い自動車に多いのではないか--。そう考え、事業用バスの<平均車齢>を調べたところ、11.8年でした。さらに、全体的に車齢と発生件数の関係を調べたところ、車齢が平均以上のほうが件数が多いことがわかりました。

そこで、車齢別の保有車両数を勘案して、1万台当たりの車両火災発生件数を調べたところ、平均車齢が0年や1年では発生がゼロ、車齢17年では17.7、19年では16.0と、明らかな差がありました。車齢が高いバスは、明らかに火災の発生件数が多いのです。

次に、走行距離別に火災の発生件数を調べました。その結果、比較的走行距離が短い車両でも火災が発生していることがわかりました。

ちなみに平均車齢は、貨物車では11.1年、乗用車では8.3年です。バスは長く利用されるのです。残念ながら、その結果として車両火災の発生件数も高く、事業用乗用車では1万台当たりの発生件数が0.25であるのに対し、バスは1.76です。

車両火災の予防には、日頃からの整備や点検が重要です。特に車齢が長い自動車に起きやすいことから、このような車両はさらに徹底して行うことが重要です。定期的な整備や点検と、軽微な車両故障の際に、将来の大きな事故や火災を予防するよう心掛けてください。

ちなみに、このことは車齢だけではなく、人の年齢にも当てはまります。年齢を重ねるとともに、心身の整備や点検にも時間を割いてください。
(文=一杉正仁)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

画像出典:Wikipedia

 

動画出典:youtube おバカなクルマ!

ま、保険かけているのでしょうが、本当にばか。

コメントする

お名前・メールアドレス・コメントは必須です。
メールアドレスは公開されません。

トラックバックURL