猫も杓子も自動運転 1 

20 8月 2016

昔飛行機のパイロットをしていました。わたしが乗っていたのは昭和37年製造のエンジン・プロペラが外国製の国産機日航製YS11という機種です。本Topics欄(2016年7月7日付運輸省航空局で乗っていた飛行機・・・)をご参照ください。飛行機の世界では、自動化が進み、ヒューマンエラーを少なくするために自動装置(オートパイロットなど)を使うことが奨励(行政指導のレベル)されています。全国の空港に設置されている施設と飛行機側の装備によって着陸できる条件があり、一番厳しい条件での着陸はCATⅢ(カテゴリーⅢ)というものがあります。詳しいことは抜きにして、2016年8月現在、気象条件などが整えばボーイングB777やB787では、離陸後500フィートでオートパイロットを接続、エンルート(航路)もフライトマネージメントシステムとオートパイロットが実施し、進入と引き続いて自動着陸を実施しています。しかし、自動運航をしているとき、万が一何か不具合が発生した場合は総てパイロットの責任に帰します。さて、自動車の自動運転の話です。自動運転には2種類あり、自律運転と他律運転です。自律運転は、いわゆるロボットカーのように自分で判断して走るものです。一方、他律運転は、例えばお台場を走る『ゆりかもめ』のように誰かが集中的に運航管理して走るものとがあります。そしてこの自動運転には運転者が運転に関わる度合いによってレベル0からレベル4まで分かれており、レベル4完全自動運転は人間が全くタッチすることがありません。この場合は、センサー類の誤作動・誤認識に対してAI(人工頭脳)など自動装置内で対処できるようになっていなければなりません。現在のセンサーは、ミリ波レーダー、赤外線レーザー、ソーナー(超音波)及びカメラですが、それぞれ一長一短があります。例えばミリ波レーダーは、強い雨が降ると雨滴に乱反射してダメになるし、電波射出部分が雪や泥で汚れればまたそれもダメになります。赤外線レーザーは探知距離が極めて短くせいぜい6~8mです。カメラは、強い逆光や白い無地の壁などで障害物を認識できなくなります。いずれにしても自動運転の可否はセンサーの誤作動・誤認識を判別して対処できる人工頭脳の出来具合であるといって良さそうです。ただ、自動運転が主流になれば交通事故などは相当減らせることは間違いなさそうです。人工知能イメージ写真出典元:http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&gdr=1&p=%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E9%A0%AD%E8%84%B3%E5%86%99%E7%9C%9F#mode%3Dsearch

 

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写真出典元:トヨタ自動車

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Design made of outline of human head and symbolic elements to serve as backdrop for projects related to knowledge, science, technology and education

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