ゴ~ン余波 ニッサン・ルノーアライアンス継続はいいこと?

05 1月 2019

ニッサン・ルノーアライアンスという名の利益搾取構造。勿論、フランスルノーがニッサンの利益を吸い上げています。

アライアンスという利益搾取構造を直ちに取りやめ、それぞれ独立して切磋琢磨することが必要です。もう十分ルノーに対する恩返しはしたでしょ。しかるにルノーの代弁者のような『なかにし某』なるもと証券屋がしゃしゃり出てきました。

以下『なかにし某』の記事から:

産経新聞記事です。

【高論卓説】日産・ルノー、アライアンスの未来 対等な精神で信頼関係の再構築を 中西孝樹氏

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日産自動車の販売店とルノーの販売店に掲げられた看板=11月20日、埼玉県川口市
日産自動車の販売店とルノーの販売店に掲げられた看板=2018年11月20日、埼玉県川口市

 ゴーンショックから1カ月余りが経過した。日産自動車を私物化した、カルロス・ゴーン容疑者と、日産の乗っ取りを画策したフランス自動車大手ルノーとフランス政府を「悪」とみる論調がメディアにあふれかえっている。しかし、20年近くかけて構築してきたアライアンスを否定してみたところで、ルノー・日産に明るい未来が訪れるわけではないだろう。

ルノー、日産ともに、両社のアライアンスを継続する方針を表明しているが、アライアンスの未来は、前会長のゴーン容疑者の逮捕によって重大な局面を迎えたといわざるを得ない。

日産の経営責任が追及されれば、経営の不安定化も懸念される。信頼関係にひびが入れば、アライアンスが機能不全に陥る心配もある。日産の先行きは混沌(こんとん)としており、企業業績への影響も軽視できない。 RAMA(修正アライアンス基本契約)の第3次改定の要旨に基づけば「日産の取締役会が日産の年次総会に提出する、日産の取締役の任命、解任および報酬の支払いに関する決議に賛成票を投じ、日産の年次総会に日産の取締役会が承認していない決議を提出せず、そのような決議に賛成票を投じないというルノーの役割に関するものである。これらの決議については、ルノーは日産の取締役会の勧告に従って投票する。そうしない場合、日産はルノーの株式を事前の同意を得ずに取得することができる」とされている。

この2015年のRAMAは、フランス政府がフロランジュ法を制定し、ルノーと日産の統合に向けた圧力を増大させたときに、ゴーン容疑者が主導し、日産の経営の独立性を守る目的でフランス政府と渡り合い、勝ち取った修正だ。

ルノーは日産の議決権の43%を握っているが、実態として取締役の任命、解任権を行使しづらい条件をのまされている。日産の取締役会の役割は重く、ルノー・日産のアライアンスの未来を左右する力を有しているともいえる。 フランス政府側がルノーを介して日産の経営の独立性を侵害することがある場合、日産は取締役会の決議をもってルノー株を買い付けられる。出資比率を25%以上に引き上げれば、国内会社法ではルノーは日産への議決権を失う。

一方、ルノーは日産の取締役会の決議で合意がなければ、日産株を買い増すことができない。ルノー側が日産の支配に勝機を見いだすためには、43%の議決権を用いて取締役会を自身に有利な構造へ変えていかなければならないのである。それは、現在のRAMAの条件からみて決して容易ではない。

ルノーとの資本関係の見直しには、大きく3つのシナリオを指摘してきた。第1に、フランス政府やルノーの日産の独立に対する介入を理由に、ルノーの株式の25%以上買い増しを実施し、ルノーの議決権をなくした上で、資本関係・アライアンスの見直しを要求すること。しかし、アライアンスは機能不全に陥り、解消のリスクもある。あまり現実的な選択肢とは思えない。

第2に、アライアンスの安定化に重点を置き、現状の株式出資構造を変えずに信頼関係の再構築を目指すこと。これには、現状のRAMA以上に日産の独立性を担保できる合意が必要となる可能性がある。

第3に、信頼関係の回復に重点を置き、25%未満の対等な株式持ち合いに資本構造を「リバランス」させ、対等な資本と精神でのアライアンスを継続することだ。

ルノーと日産は早期に経営体制を固め、アライアンスの再構築を目指さねばならない。アライアンスは信頼関係を損なうと簡単に元には戻れない。無利益な闘争を何年も続けても結果はライバルを利するだけだ。

☆なかにし・たかき ナカニシ自動車産業リサーチ代表兼アナリスト。米オレゴン大卒。山一証券、JPモルガン証券などを経て、2013年にナカニシ自動車産業リサーチを設立。著書に「CASE革命」など。☆

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みなさんはどう思われますか? わたしは今が千載一遇の好機であると思います。禍(わざわい)を転じて福となすの典型であります。今を逃してルノーを突き放す道はないと思います。永久にたかられ続ける構造を解離すべきです。

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