このBLOGでも度々取り上げてきましたアメリカの電気自動車メーカー「テスラ」。新興自動車メーカーなので、製品をつくるためにはあちこちの自動車メーカーから人を引き抜いてきているとは思っていましたが、まさか他メーカーの部品を直接装着しているとはおもいませんでした。以下(少々古くてすいません 2019.12.26):
テスラ「モデルS」分解、ベンツやボルボのロゴ付き部品が続々


Teslaの専用部品で固めた「モデル3」とは大違いだ。特集「テスラの最新EV『モデル3』徹底分解」でこれまでに報じてきたように、モデル3は独自技術をふんだんに盛り込んだ。
例えば、自動運転機能などでクルマの“頭脳”となる統合ECU(電子制御ユニット)は内蔵する処理半導体から自社開発。さらに、その統合ECUを中核に据えた先駆的な車載電子プラットフォーム(基盤)をトヨタ自動車やドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen)など旧来の自動車メーカーよりも6年以上早く実用化した。インバーターはパワー半導体にSiC(炭化ケイ素)を多用し、内蔵基板を米国の国土の形状に似せるという遊び心も見せた。
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言っていることが少し矛盾しています。テスラモデルSで流用しているステアリングコラムやテレスコピック機構は電子部品ではありません。
テスラの最新EV「モデル3」徹底分解
「モデルS」からの進化を探る
テスラ「モデル3」、これほど簡素な内装で不自由がないのは衝撃的

停止状態から100km/hまで3.4秒というスポーツカー並みの加速力を備えるため、通常の発進はもちろん、都市高速の短い合流車線で本線の流れに乗せようという場合も、合流地点でアクセルを戻すほど加速に優れる。
試乗車は、扁平率が35%という超扁平タイヤを装着しているため、乗り心地はやや硬めだが、ガツンという強い衝撃が体を貫くといったほどではない。路面変化に対してしなやかにサスペンションは動き、衝撃を吸収する。乗車感覚としては、ドイツのメルセデス・ベンツに似ている。
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5年くらい前(2015年≒)15万円の手付金を払ってモデル3を予約した人は沢山いるのに2020年未だにモデル3を見ることはありません。なんで?
デビューから4年も経つのに走ってない! テスラ・モデル3を日本で見かけないワケ (2/2ページ)

日本でのデリバリーは2019年後半から
早いもので、テスラ「モデル3」がデビューしたのは、いま(2020年)から4年も前のことだ。
テスラが単独に開いた発表会は熱気に溢れ、イーロン・マスクCEOの言葉に皆が聞き入った。モデルSとモデルXによって、世界市場でEVの市民権を勝ち取ったテスラが送り出した、マスマーケット狙いのモデル3。
発表会の1週間後には、予約販売だけで30万台を突破した。その時点で、納期は早くても1年半後の2017年末といわれていた。

モデル3を買う理由はEVだからではなくテスラだから
日本人にとってテスラを買うおもな理由は「新種のプレミアムブランドだから」、ではないだろうか。「EVだから」は、あくまでもブランド価値の裏付けに過ぎない。価格についても、1000万円級であることが、良い意味でプレミアム感を出している。
ライバルとしても、モデルSやモデルXは、メルセデス・ベンツやBMWが該当するのだが、けっしてガチンコライバルではない印象がある。
そのため、モデル3が、メルセデス・ベンツのCクラスやBMWの3・4シリーズのように、日本でのセールスボリュームを取れるかどうかはわからない。「EVだからモデル3を買う」というユーザー層が、現状では見えてこない。
モデルSとモデルXについては、富裕層のなかでの口コミが主体で販売が支えられてきた印象があるが、モデル3では、メーカー・ディーラーサイドが日本市場を強く意識したマーケティング戦略を進めることが必要だと感じる。
日本は、日産「リーフ」と三菱「i-MiEV」が2010年から世界に先駆けて発売され、充電インフラを含めてEVが走りやすい環境が徐々に整ってきた。だが、アメリカや中国などのように行政がEV販売台数を義務化するような政策をしていない。EVはあくまでも、ユーザーの購買意欲に頼った商品だ。
モデル3が近い将来、ホンダ「e」やマツダ「MX-30」などと共に、日本の街中で数多く出会える日がくることを期待したい。
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