前橋事故の裁判経過報告

24 11月 2020

群馬県前橋で登校途中の女子高生らを跳ねて死傷させた「中高速からのペダル踏み間違い交通事故」を憶えておられるでしょうか?

前橋事故無罪判決 続報

前橋女子高生死傷ペダル踏み間違い事故 85歳男性を鑑定留置へ 心身に問題か 

もし、運転者が血圧の薬の副作用で心神喪失状態に陥ったなら、筋肉が弛緩してしまいます。アクセルを踏むことは可能でしょうか?

前橋事故では、運転者が「病気」による心神喪失だったとして無罪判決がでましたが、逆転有罪となりそうです:

文春オンライン

群馬県過失運転致死事件 なぜ88歳の被告人は自ら「逆転有罪」を求めたのか

配信

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一度は下った無罪判決

(大野意見:もし、運転中に「意識を失った」としたら、筋肉はぐったりと弛緩してしまってアクセルを踏むことはできません。では何故クルマは暴走したのでしょうか?)

地裁判決が出たのは初公判から1年半後の2020年3月5日。判決は無罪。理由は、運転中の被告人の意識障害が事故の原因で、その意識障害は薬の副作用で血圧が下がったことによる可能性が高いので、被告人としても、予測出来ないものだった……という内容。  そして、今年8月。この裁判の控訴審が10月に決まったという報道がありました。遺族や被害者が無罪判決に納得いかなくて控訴したんだろうなぁと思っていたら、被告人も納得いってなくて有罪判決を望んでいるとのこと。  有罪判決を受けた被告人が逆転無罪の判決のために控訴するのは普通によくあるケースですが、無罪判決を受けた被告人が逆転有罪判決を求めるなんて……。日本の裁判史まで話を広げると確証はないものの、個人的な20年程の傍聴の中では初。相当なレアケースです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Aさんは、事故を起こし、高校生を死亡、負傷させたことを認識し、罪を認め、有罪を覚悟しています。Aさんは昭和7年生まれ、現在88歳という年齢で、人生の最後を迎えるにあたり、責任を認め、罪を償い、人生を閉じたいと考えているのです。Aさんが有罪を認めているのは明らかであります。本件に至りましては、有罪判決を賜りたく、よろしくお願い致します」  と、有罪判決を求める珍しい弁論。その朗読を終えると、 「では、次回判決は11月25日の午前11時。同じ102号法廷で行います」

刑事罰を受けることだけが「罰」なのか

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文春オンラインの記事には毎度のこと、がっかりさせられます。 なにががっかりさせられるかというと:

問題の本質を全く捉えていないからです。というのは、踏み間違い事故は他の交通事故とは、ちょっと次元が違います。 刑事罰の理由が「事故の予見ができたのに、防止する策を怠った」ことであるとするならば、「ペダル踏み間違い事故」を防止できる方法があるのですかと問いたいです。

この文春オンラインの記事はもしかしたら「村山治」記者の文章ではないですか?

だとすれば、名古屋高検検事長の死亡事故で、「レクサスLS500が勝手に暴走したために事故となった」と支援記事を書いた人ならと納得がいきます。

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