東池袋踏み間違い事故 検察禁固7年求刑

19 7月 2021

判決は2021年9月2日だそうです。現在被告飯塚幸三氏は、クルマが勝手に「暴走」したとして争う姿勢を見せています。このため、地裁判決があっても控訴する可能性が大きいといえます。絶対刑務所には行きたくないと。

動画出典:youtube

飯塚被告に申し上げます。あなたは過失傷害致死について刑事事件として訴追されています。その訴追主因は、次のようなものです:

「踏み間違い=運転操作の過失」によって交通事故を発生させたというものです。そしてその過失は十分予見することができたものであり、過失を防止することを「怠った」結果2人を死亡させ、9人に傷害を負わせたので刑事訴追するというものです。”Negrigent 怠慢” の罪です。

確かにAT車のペダル配置には欠陥があります。しかし、全世界でAT車はこのペダル配置で販売され乗られている訳ですから、この欠陥を責めても栓がありません。現在(2021年7月)も市販されているものだから、AT車を運転する人は、自分もこの過失をするかもしれないと考えて予防策を講じて置かなければなりません。

世の中には、この種の防止装置が沢山あります。・・・いつやるかわからないこの過失のためにそんな装置をつけるのは嫌だという人が沢山いると思います。しかし、この種の防止装置、例えばOT式「左足ブレーキ」は、健常者の方のための装置で、運転中遊んでる左足でブレーキを踏むことは、所謂踏み換え時間を短縮することによって従来型車に比較して速く止れるということがあります。また、段差のある駐車場などで頻繁にアクセルとブレーキを交互に踏まなければならないときなど非常に便利です。

画像出典:大野一郎

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

例え咄嗟のときであっても、頭で「ブレーキ」と思えば人は間違いません。運転する際に何千回も何万回も実施している「踏み替え操作」が、無意識にブレーキを操作する際、アクセルから踏み換えたと錯覚して、アクセルを操作してしまうのです。そしてひとは自分が操作しているのがブレーキだと思っているので、「あれっ」と思って思わず、再度踏んでしまいます。

この再度踏む行為が救いようのない「暴走」を生んでしまいます。そして、暴走している間、運転者はなにもできません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

飯塚被告は、裁判中、「クルマが勝手に暴走した」、「アクセルが床まで張り付いているのが見えた」などと供述しておりますが、クルマが暴走したことを認識しているなら何故、エンジンを切ったり、ギアをニュートラルにできなかったのですか???

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後に「禁固」刑と「懲役」刑の違いについて、前者はただ拘置されるだけですが、後者は刑務所内での労役作業を伴います。

コメントする

お名前・メールアドレス・コメントは必須です。
メールアドレスは公開されません。

トラックバックURL