水素燃焼エンジンについては、2021年1月31日に投稿しております、が:
今日はこの中でも「ロータリーエンジン」の水素燃料エンジンについて投稿したいと思います。
先ず、ロータリーエンジンとはどういうものかについて:
動画出典:youtube
なんか大昔にロータリーエンジンに乗っている人が「灯油入れても走る」なんて言っていましたが、ホントかなぁ? それでちょっと調べてみました:
【超絶実験】 直噴ガソリンエンジンを軽油や灯油で作動させよう!
直噴であれば、燃焼室へ直接霧化した燃料を送れるので、軽油や灯油のような粘度があって揮発性がない燃料に対しても有効だと思われる。大昔のテストではポート噴射式エンジンに灯油を3割くらい入れたところで白煙が大量に出て、思うように走れなくなった記憶があるが、技術進化がこの壁を突破してくれるかもしれない。
テスト方法は、ガス欠症状が出るまで走ってタンク内のガソリンを極力少なくしたところから軽油を少しずつ足していくことにした。ガス欠の残量はせいぜい1Lくらいでは?と推定するが、まず3Lはないだろうから、準備した軽油を5L足せば、最低でも50%を超える濃度になると思う。
初回は、軽油30%混合ガソリン1Lを足して走ってみたが、ほとんど変化が見られず普通に走ってしまう。そこで、軽油を足していくのだが、3L加えたところで黒煙が出てノッキングも大きくなってきた。その音は、まさに昔のディーゼルそのもので、カンカンとした甲高いもの。最後は残った軽油を全部入れてみた。そうするとアイドリングからカラカラ音が出て、アクセルレスポンスもひどく低下してくる。当然、煙の量、臭いも強いが、その状態でも走れてしまうのだ。濃度的には、軽油が大半になっているはずだが、さすが直噴の威力はスゴイ。
ただし、一旦冷えてしまうと始動できなくなるので(大野註:ディーゼルと同じ原理だと思われる)、冷間始動と暖機はガソリンをインテークに直接入れて行った。それでも、徐々に調子は悪化して、失火が目立つようになり、ついに初爆しか起こらないようになった。やはり長続きはしないのである。
ディーゼルと同じ直噴……ではないが、軽油もイケるのでは?
D-4パワー炸裂!音もディーゼルと同じになってきた!!
冷えると始動できないので、ガソリン直入れでかけて暖機
作動は長続きせず、3気筒が死亡。ムリな始動で強烈なバックファイアーが発生
<実験結果>軽油濃度が高くても作動するが、激しいノッキングと出力低下に見舞われる
ビスタの加速特性を、ガソリン、軽油添加初期、軽油濃いめの3パターンで比較。軽油添加初期では、全開加速すれば差が出るという程度で、普通の走りは可能。しかし、軽油が高濃度になってくると、徐々に出力低下が目立ち、ガソリン比で半分以下の加速性能となる。グラフ上では緑がそれだが、加速Gが途中で0.05Gまで下がって、失速しているのが分かる。
<実験結果> エンジン作動不能の原因を調査!カーボン堆積でスパークプラグが最悪の状態に
灯油を使うと、かなりのロングランが可能
エンジン不調の原因を探るため、まずは点火プラグをチェックした。このエンジンは、長い吸気マニホールドがヘッドカバーに被さっているので、マニホールドの分割から始めなくてはならない。余談だが、外したコレクターにはコールドスタートインジェクターがあり、ここに別経路でガソリンを流すようにすれば、冷間時専用の燃料系を比較的簡単に付けられそうだ。
プラグを抜いてみると。4本とも見事に真っ黒。ガソリン使用時でも、ごく短時間の始動停止を繰り返していると、プラグが汚れてしまい始動不良になることがあるが、軽油で使ったプラグはカーボンの質が違っているようだ。
外したプラグにスパーク装置を繋いでテストしてみると、電極でスパークしたのは1本のみ。ほかは、絶縁体にリークしたり、ネジ径部内側でスパークしている。これではたとえガソリンを供給したとしても始動しないのは当たり前。不調の原因は異常なカーボン堆積による絶縁不良だろう。
そこで、カーボンをトーチで焼き切ってから、テストすると4本とも電極でスパークするように回復。エンジンに戻すと、今までの不調がウソのように一発で始動してスムーズに回り、吹け上がりも問題なし。
そこで、灯油を入れて走らせてみる。 灯油は、昔の農発では当たり前に使われており、軽油よりもカーボン生成は遥かに少ないはず。 走行を始めると加速初期にカリッとノッキングするものの、フィーリングはガソリンに近いもので、普通の加速は難なくこなしてくれる。走行中にガス欠(灯欠?)を起こしたが、そこで補充したのは灯油のみ。それまでの軽油もあり、残留ガソリンはなくなっていると思われるが、再始動も問題なくできた。
短時間であれば、直噴と灯油のマッチングは悪くない印象だ。灯油のオクタン価は40程度なので、大幅にパワーダウンしているだろうが、一般走行では必要十分なパワーを発揮していた。これはビスタが電子制御スロットルだから感じにくいのかも。問題は、排気臭が強烈なこと。軽油とは違う、いかにも不完全燃焼した感じの生臭いものなのだ。
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ジェット機の燃料は実は灯油です。エンジンの始動は、プラグのようなものも始動時だけ使ってあとは勝手に燃え続けてくれます。灯油のオクタン価は40くらい(大野註自動車ガソリンのオクタン価は 85~95で、95以上をハイオクタンという)だそうですから、自動車ガソリンエンジンに灯油を使うと、要するに早い段階で着火して「不完全燃焼」してしまうということのようです。だからプラグに真っ黒な煤がつくのです。
オクタン価(オクタンか)とは、ガソリンのエンジン内での自己着火のしにくさ、ノッキングの起こりにくさ(耐ノック性・アンチノック性)を示す数値である(以上wikipediaより抜粋)
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さて、通常の直噴エンジン(霧状の燃料を直接燃焼室内に送り込む型式のエンジン)とロータリーエンジンがどう違うのか良く解りませんが、水素とロータリーエンジンは昔から相性が良いといわれています:
動画出典:youtube
国産で作れる可能性を秘めた「水素」。どんどん使うようにしたいものです。
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