わたしは昔から運転が下手で、東京都目黒区の「日の丸教習所」というJR山手線五反田~目黒間線路際にある電車から見えるところで免許を取りました。
教習車はコラムシフト3速のクラウンで2年ほどオートバイに乗っていたせいか「あんた運転したことあるでしょ」と教習員にいわれた憶えがあります。
ちょっとぉ、それって無免許運転しただろうっていっていませんか?
最低教習時間は25時間であり、25時間で卒業しました。
その時以来40数年、外国にいた時も含めてほぼ毎日運転しています。
その中で2016年のいまから5年前、自宅近くの交差点で「ペダル踏み間違い」をしたことがあります。
自宅近くの交差点での「ペダル踏み間違い」
ペダル踏み間違い事故防止の研究をしているわたしは、頭の片隅で「やった!」と思ったことを憶えています。
そのためかすぐに足を踏み換えてブレーキを踏むことができ、先行車に追突することを免れました。
しかし、先行車バンパーまで2mくらいで危なかったです。心臓バクバク。
色々な踏み間違い事故を防止するためのシステム
いまわたしは、『大野式手動スロットルシステム』とか『大野式左足ブレーキシステム』とかを開発して、スロットル(アクセル)を手で操作したり、ブレーキを左足で操作したり、あるいはアクセルの操作方法が違う『ナルセペダル(下の画像をご覧ください)』で運転したり、あるいは従来型車を運転するときは、アクセルもブレーキも右足で操作したり、いろいろです。
一日でこれら全部を乗り換えることもあります。
つくづく思うのですが、この運転の下手なわたしができるのだからだれでもできるし、それぞれタイプの違う運転装置を操作するときは、頭でアクセルはこれ、ブレーキはこれと考えながら運転をしています。
頭で考えたことは手足が忠実にやってくれますので結構できるものです。
度々お話ししていますように『ペダル踏み間違い事故』は、最初のきっかけが何でもないところで、しかも無意識に近い感じでアクセルから踏み換えてブレーキを踏むところから発生しています(踏み間違い事故の約96%=2012年米国ノースカロライナ州警察データベースの統計資料より)。
従来型車は、ここで双方とも右足操作でかつ、双方とも踏んで操作するため、運転者は、『踏み換え』を忘れているか、あるいはすでに『踏み換えた』と思いこんでしまった節があります。
従来型車 出典:Wikipedia
大野式手動スロットル装置
『大野式手動スロットル装置』では、ブレーキを踏むときは、右足で踏むだけです。
大野式左足ブレーキシステム
ナルセペダル
『ナルセペダル』はブレーキを操作するときは、前に踏みこむだけで、アクセルの操作は右足の甲外側を右に回すように倒すので、ブレーキ操作とは明らかに違います。間違いようがありません。

ナルセペダル 国際特許取得済
出典:ナルセ機材
Stopペダル
一方埼玉の南さんが発明したStopペダルは、考え方が少し違って、踏み間違いが発生してから効果が現れるタイプの装置です。
すなわち、踏み間違いが起こって運転者がアクセルペダルを踏みこんでも、ストロークの一定点を超えるとブレーキとして作動します。

Stopペダル 埼玉ナンキ工業
南様考案 国際特許取得済
SDAS(Safety Driving Assist System セイフティ ドライビング アシスト システム)
また、Stopペダルと同様に踏み間違いしてから事故防止を図る装置として、神奈川共立電機というところが開発したSDAS(Safety Driving Assist System セイフティ ドライビング アシスト システム)という装置がありますが、この装置は、アクセルを強く踏みこむとマイクロスイッチの作用で、エンジンが停止するというものです。
が、高速の合流や水はけをよくするための蒲鉾型断面の踏み切り越えなどで、もしエンジンが停止した場合、パワステは効かなくなり、バキュームタイプのブースターを使っているタイプのブレーキは1回乃至2回しか踏みこむことができなくなります。
エンジンのバキューム力がなくなるからです。
はっきり申し上げてこれはとても危険な装置です。

神奈川共立電機 SDAS
出典:共立電機
各自動車メーカー
一方、各自動車メーカーは、このようにいくらでもいい装置があるのに『自動ブレーキ』の開発に走っています。
しかし、この形態の事故は自動ブレーキではなかなか防止することができません。
もし、メーカーさんがわたしの装置を譲ってくれというなら、いつでもお譲りします。
わたしはお金よりも社会からの感謝と名誉があればいいです。
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