出光石油が昭和シェル石油を買収 出光創業家の反対理由

28 9月 2016

わたしが尊敬してやまない出光佐三氏について、何故出光創業家が合併に反対しているかその理由がわかりました。

出光興産は、出光佐三氏の信条によって、出勤簿もなく、労働組合もなく大家族主義でやってきたのに、10年前に突然株式の上場を行いました。
思えばこれが間違いの下であり、現在の会長である出光昭介氏の甘さではなかったかと思います。上場すればこうなるのは予測できた筈なのに。

昨日もミライに対する充填圧力の違いを確かめるためにENEOS目黒ステーション(70Mpa充填)と横浜南ステーション(82Mpa充填)の充填ハシゴをしたところです。
目黒では満タン充填でメーター表示航続距離は433km、それから約50km走って横浜南で再満タン充填の結果、航続可能距離は540kmとなりました。
12Mpa分の差は約100kmです。

ENEOS(JXエネルギー)は、日本最大の石油元売り会社ですが、オフサイト水素充填ステーションの建設には、土地代抜きで約5億円かかります。
国から約3億円、地方自治体から約1億円、事業者の負担は約1億円となりますが、いずれのENEOS水素ステーションも一日一台か二台しか充填に来ない中で(ミライの絶対数が少ない、2016年9月現在、全国で約800台といわれています)頑張っています。
大会社だからできることですが、将来を固く信じて頑張っている姿は、心打たれます。

同時になるほど商売はつくづく資本がないとうまくやっていけないのだと思います。
2015年現在の統計では、わが国に輸入される石油はその80%が中東、ペルシャ湾を通ってマラッカ海峡を通り、南シナ海を通って運ばれてきます。
サウジアラビアとイランが国交断絶をしたように、中東は不安材料をたくさん抱えています。いつ何時何があるか判らないのです。

『戦争をしない国』にするとどこかの共産党民進党が騒いでいますが、もしどこかの国から侵略を受けたらどうするのですか?
憲法九条を見せたら水戸黄門の印籠みたいに「ははーっ」といって引き下がりますか?
憲法九条に平和ノーベル賞をなんて言っているひとがいますが、世界から笑われています。
戦争をしない国にするには、ひたすら核武装をして軍備を増強する以外にないのです。
考えてください、一目でプロレスラーとわかる人が街を歩いていたら、喧嘩を売る人がいますか?

昨日、アメリカ海軍のアフガニスタン司令官だったひとと横田米空軍基地内にあるゴルフ場(多摩ヒルズ)でゴルフをする機会がありました。
昼時になって薬を飲む水が欲しいというので水を探しましたが、なんとこの薬は気管支の薬で、アフガニスタン司令官のとき自分から約50mくらいの距離で車両の自爆テロにあい、焼けた有毒の爆発ガスを吸い込んでしまったからだそうです。
昨日の話です。

いかにも日本は平和そうですが、領空侵犯などのため平成二六年度のスクランブル回数は943件で爆発的な伸び率となっており、沖縄那覇からの緊急発進(対中国機464回)は468回を数えています。
また、民主党政権下では、尖閣諸島の中国船の領海侵犯に対し、不測の事態を招かないようにとのことで自国の漁船の出入りを制限する始末です。
安倍政権になって180度かわりましたが。また防衛大臣に稲田朋美大臣が就任してからはまた、がらっと変わった凛とした対応になっています。頑張れー。

だから、本来愛国者の出光興産が何故水素事業で出遅れているのか見ていて大変口惜しく思います。
出光興産、お家騒動をやっている場合じゃないです。シェル石油との合併は、グローバリズムの表れです。
折角日本式に独立系として立派にやってきたのにそれを止めることはないです。
下に掲載する出光創業家の手紙の中には次のように書かれています。
『お客様のため、社員のため、そして国家社会のために』頑張ってきました。
出光興産さま、また株式を非上場にして家族経営にもどしてください。

 

 

 

 

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出光創業家の株主に対する手紙 『何故合併に反対するか』(PDFファイル)
出光創業家の株主に対する手紙 『何故合併に反対するか』:出光創業家Facebookより

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