踏み間違い事故の発生原因について(大野仮説)

12 7月 2016

ペダル踏み間違い事故と呼ばれる交通事故形態は、約96%が走行中に発生している(米国ノースカロライナ州ステートポリスデータベースより)。前進なり後進なり車体が動くためにはクリープ現象のこともあるが、一般的に運転者はアクセルを操作している状態である。そして減速乃至は停止するためにブレーキを操作しようとして結果的にはアクセルを操作し意図しない加速状態となる。車体が加速状態になった時、アクセルを離せば事故には至らないがなぜかアクセルを益々踏みこんで暴走に至り結果的に重大事故となる。何故アクセルを離せず逆に踏みこんでしまうのかについて、英国ポーツマス大学の心理学者ジョンリーチ博士の説によれば次の通りである。ペダルの踏み変え等を司るのは脳の前頭前野皮質である。車体の意図しない加速など死の恐怖を感じるようなストレスがあるとこの部分の脳は簡単に機能不全を起こし、機能不全を起こす直前の行動を継続するようになる。すなわちペダルを踏みこみ続けるという行動である。さて、ブレーキを踏んで減速乃至は停止しなければいけない場面で何故アクセルを踏んでしまうのかということであるが、わたしはつぎのことを仮説として立脚したい。すなわちペダルの踏み変えを何万回かに一回忘れてしまうのではないかあるいは、ペダルを踏み変えたと思いこんでしまうのではないかというものである。

 

 

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