この方は中部大学の教授だそうです。しかし、大学教授とは到底思えないご意見を動画で述べておられます。「燃料電池車トヨタミライ」を購入したひとりとして聞き捨てならず、取り上げさせていただきました。
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- 2017/12/16 にyoutube投稿された動画です。
この動画中で国からの「補助金」を貰うのは「乞食」だと仰っています。 驚くべきご発言です。そして公共団体の知事など男性だから「おもちゃ」である燃料電池車トヨタミライを購入したといっておられます。
本当に大学教授ですか?
以下武田教授に関するWikipediaからの資料です:
人物情報 | |
生誕 | 1943年6月3日(2020年現在77歳) 東京都 |
居住 | 愛知県名古屋市 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京大学教養学部基礎科学科 |
学問 | |
研究分野 | 生命を持たない生命活動材料の概念構築と開発 |
研究機関 | 中部大学 |
学位 | 工学博士(東京大学) |
主な受賞歴 | 日本原子力学会特賞(1990年) 日本エネルギー学会賞(技術部門・共同受賞)(1991年) 日本工学教育協会工学教育賞(倫理)(1999年) 日本工学教育協会賞(2000年) 日本工学教育協会論文・論説賞(創成科目)(2003年) |
煌めくばかりのご業績・ご学歴です! その動画をご紹介します:
動画出典:youtube
わが国は自由の国です。だから何を主張されてもご自由です。しかし、国からの「補助金」にはそれなりに理由があります。
武田先生におかれましては、釈迦に説法ではありますが、わが国の基軸エネルギーはいうまでもなく「石油」であります。その石油はわが国で産出しないのでほぼ全量を輸入に頼っています。中東からは輸入量の約8割強を輸入しております。
さて、先生、大東亜戦争開戦の主な理由は何だったでしょうか? 当時日本は、石油の輸入をほぼアメリカに頼っており、A(米)B(英)C(支那)D(蘭)包囲網なるものを突き付けられて石油が禁輸され、開戦のやむなきに至ったのではありませんか?
中東の石油はほぼ100%イラン沖のホルムズ海峡を通り、やはり紛争地域に近いマラッカ海峡を抜け、支那が実効支配をしているスプラトリー諸島の鼻先を掠めて日本まで輸送してきます。
画像出典:Wikipedia
2020年、折しもアメリカとイランが核の問題などで対立しており、コロナで話題に上らないとはいえ石油運搬ルートは常に危険が一杯、いつ石油が入ってこなくなるかもしれない危機があります。
一方、日本の石油備蓄量は180日といわれており、心もとない状況です。かといってアメリカから輸入するのも恐ろしい。
武田先生、どうでしょうか? 日本には石油に代わる基軸エネルギーが必要なんではないですか? 少なくとも準備を整えていかなくてはならないでしょう。
水素は国産で作れるエネルギーです。 2020年現在では、プロパンガスを水蒸気改質法で水素を抽出するのが一番安いそうですが、いずれは水を再生エネルギーからとった電気を使用して電気分解し、水素を抽出する方法が採れれば最高です。
火力発電でも、最初は石油に水素を混ぜて燃やす方法を採り、ゆくゆくは水素100%で賄えるようにすれば、素晴らしいことです。窒素酸化物のような排出物もなくクリーンですから。
武田先生、トヨタはこのような将来のニーズに応えて渾身の力を込めて「燃料電池車」を造ったのです。それが「おもちゃ」でしょうか? 男性が多い県知事が県の金を無駄遣いして「男のおもちゃ」燃料電池車を買ったのですか? 2020年6月には、都バスと東急バスが相次いで燃料電池バス導入を決定しました。
2020年4月現在、日本全国で燃料電池車ミライは、約3501台です。
武田先生、わたしは2014年12月にトヨタに燃料電池車を注文いたしました。 それから18か月後自宅にミライが届きました。お値段は¥7,600,000(760万円)です。
ただし、先生が乞食と仰った国からの補助金200万円、地方自治体からの補助金100万円合計300万円の補助金をいただきました。実質460万円で入手したわけです。そして2020年の現在に至るまで自動車税を納めておりません。大変助かります。
ただし、現在に至るまで関東圏では固定式の水素充填ステーションは全部で36か所です。そして本州の仙台以北に水素ステーションは存在しません。北海道札幌に1か所を数えるのみであり、また九州福岡県以南にはありません。
水素ステーションは、JXエネルギー(ENEOS)、イワタニそしてニチイといったところですが、つくづく偉いもんだと思う次第です。他所から水素を持ってくる方式がほとんどですが、土地代別で約5億円かかります。国から3億円、地方自治体から1億円、事業者には残り1億円+土地代がかかります。しかし、ホンダのクラリティを含めて4千台弱しか存在しないのでは、1日3台しか来ないという体たらくです。これじゃステーションに勤務する1人ぶんの人件費もでません。みなさん歯を食いしばって頑張っています。
そして燃料電池車において万が一水素切れ(すなわちガス欠)となった場合には、ガソリン車とは違って水素を持ってこれないので、キャリアカーのお世話になる以外ありません。そのため、半タン状態になったら即充填です。このため、怖くて遠出はできません。また、予め水素ステーションの位置・営業時間を十分把握して走行しないととんでもない目にあいます。例えば予期しない渋滞に嵌って身動きできないまま水素切れとか・・・。
みなさん補助金をもらうことは乞食ではありません。国は将来必ず石油に代わる「水素社会」を招聘するという固い決意で頑張っています。
武田先生、乞食とはひとから物乞いをして生活している者の総称ですが、日本の未来の基幹エネルギーを模索する取り組みが乞食ですか?
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