ホンダ・岩谷産業の自家用水素ステーション

31 10月 2016

ホンダ=岩谷産業の水素オンサイトステーション/

少し古い記事ですいません(2016年5月19日配信)。わたしのトヨタミライは、ENEOS横浜南水素ステーション(横浜市弘明寺)というところで充填しています。82Mhpa(820気圧)のかなりの高圧で充填いたします。満タン充填で約4.5kg、気温で多少違いますが、航続可能距離約560kmというところです。一方、同じENEOSの目黒水素ステーション(東京都品川区上大崎)は、70Mhpaの充填圧力で充填します。この場合、ミライでは、満タン充填で約4.2~4.3kg、航続可能距離で約535kmというところです。トヨタでは、2014年11月18日にミライを一般発売いたしましたが、ホンダも同様の燃料電池車を2017年に発売予定です。名前がホンダ クラリティ(HONDA CLARITY)です。当初のホンダからの発表では、クラリティの充填圧力は35Mhpaの予定でした。ところがENEOSを始めとする商業水素ステーションの充填圧力が70Mhpaであり、ミライも70Mhpaのため、クラリティもいつの間にか70Mhpaになったため、この時点で35Mhpaは陳腐化してしまいました。しかし、このSHS(スマートハイドロジェン ステーション)と呼ばれる自家用水素オンサイト式の充填ステーションは生き続け、東京青山のホンダ本社に設置されています。問題は、70乃至は82Mhpaで充填したタンクに35Mhpaの圧力で充填しようとしても、先ず入りません。実験したわけではないので不正確な数字ですが、約半分までタンクを使わないと入らないとのことですが、仮に半分になったところで入れても大して入らないのではないかとのことです。なお、このSHSは一日の水素製造能力が約1.5kg、製造圧力が40Mhpa、充填能力が35Mhpaとのことです。設置コストは補助金抜きで約3000万円+アルファとのことです。何か工場のようなところでも帯に短したすきに長しで、使いようがない設備のような気がします。また、現在水素充填ステーションでは、危険物取扱主任の資格を持っていないと水素充填ができません。つまりセルフはできないのですが、この35MhpaのSHSは、その点どうなのでしょうか?勿論、同じ扱いとなりますので、自家用といっても燃料電池車を使う工場などには使えても家庭用にはなり得ません。

水素切れの場合

燃料電池車の泣き所は、なんといってもこの水素です。もし路上で水素切れになったら、アウトです。キャリア車を呼ぶしかなくなります。わたしは、バッテリーに少し余裕があれば、多少なりとも走行できるのではないかと考えてトヨタお客様相談室に聞いてみたところ、もし水素切れになったら、多分『走行車線から路肩までくらいしか走れないだろう』との回答を貰いました。

main_img 1401_13

画像出典:ホンダ、wikipedia

 

 

 

コメントする

お名前・メールアドレス・コメントは必須です。
メールアドレスは公開されません。

トラックバックURL