フランスマクロン大統領、ガソリン(及びディーゼル)車の販売を2040年までに全廃

09 7月 2017

ガソリン・ディーゼル自動車全廃ですって!!

アメリカのトランプ大統領が大嫌いで派手な喧嘩をしているCNNニュース(2017.07.07 Fri posted at 11:59 JST)より、タイトルのようなニュースが入ってきました。このような発表をした背景には、アメリカのトランプ大統領が2017年6月にパリ協定(地球温暖化対策など)から正式に脱退したことに対する対抗策であります。以下ニュースの抜粋を転載します:

ロンドン(CNNMoney)= 地球温暖化対策を推進するフランス政府が、ガソリンやディーゼル燃料で走る自動車の販売を2040年までに全廃する計画を発表した。

2040年以降は、電気自動車などクリーンエネルギーを使った自動車のみ販売を認める。ハイブリッド車も容認する。

フランス政府で「エコ転換」推進を担当する二コラ・ユロ氏はこの目標について、同国の自動車メーカーが革新を遂げ、「市場リーダー」となることを後押しすると述べ、「日常的な移動手段の革命が我々を待ち受けている」と語った。

政府は目標の達成に向けて、電気や水素といった代替となる動力源の開発支援など幅広い取り組みを推進。電気自動車を充電するための新しいインフラ整備にも補助金を拠出する。

古い車からクリーンエネルギー車への買い替えを促す補助金制度も設けるとしている。

フランスの昨年の自動車販売台数は約200万台。電気自動車やハイブリッド車、代替燃料車が占めるシェアは約4%にとどまる。しかしそうした車の売り上げは2017年1~3月期だけで25%伸びた。

画像出典:Wikipedia CNNニュース パリ市内

みなさん、本ブログでも再三申し上げているように、このフランス政府の態度には大きな誤魔化しがあります。頭の良いフランス人が知らない筈はありませんが、純粋電気自動車をいくら増やしてもCO2などの温暖化を促進する排出物を減少させることはできません!アメリカのトランプ大統領の方がよっぽど正直です。何故なら純粋電気自動車の充電にはどんな電気を使うのですか?

勿論、一般家庭電気から充電するのですよ!フランスは原発の発電比率が大きい(全発電量の77%)とはいえ、原発の燃料であるウラニウムを採掘し精錬する段階で大きくCO2を排出します。残りの23%は火力発電ですので勿論CO2の盛大な排出があります。

だから純粋電気自動車と威張っても、結局クリーンエネルギーとは絶対に言えません!

この矛盾を解決できるのは唯一燃料電池です。すなわち水素。わたしは良く知りませんが、フランスは原発には熱心でも水素に熱心とは聞かないですね。フランス原発の写真を見ると、緊急冷却用に川のほとりに建設されているのですね。

画像出典:Wikipedia

 

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