日々燃料電池車を運転して思うこと

08 2月 2019

わたしは平成29年にミライを手にしてから約3年ミライに乗っていますが、日々思うことを今更ながらに心境を話したいと思います。わたしがミライの燃料である水素を充填するステーションは大きく6つあります。というか6つのステーションでしか水素の充填を行ったことがありません。

一番多くいくのは自宅横須賀市から一番近いENEOS横浜南(横浜市南区)です。次が仕事の関係でよく行くENEOS Dr.Drive 海老名中央(海老名市中新田)、ENEOS 横浜旭(横浜市旭区上白根町 ズーラシア動物園そば)、ENEOS Dr.Drive セルフ上飯田(横浜市泉区上飯田町)、ENEOS 東京目黒(品川区上大崎)以上ENEOSステーションです。どのいステーションも大体平日09:30~17:00または19:00までの営業。1日3台じゃ文句も言えないです。窓ガラスを拭いたりのサービスは一切なし。充填するには高圧ガス取り扱いの資格が必要であり、ほとんどENEOS定年シニアがやっていて、若い人は少ないです。

そして水素ステーションの超有名店、ミライを展示しているイワタニ水素ステーション芝公園です。東京タワーのすぐ傍。1回だけ充填したことがあります。

営業時間

月~金 : 9:00~22:00 、土 : 9:00~17:00 、日祝:15:00~20:00

営業日:月~日、祝 定休日
これ物凄く大変なことと思います。9:00~22:00って凄いこと。
ENEOSの場合は約40M気圧で運搬し現地で昇圧して82M気圧にします。かなり複雑な昇圧設備があります。岩谷の場合は、液体水素の状態(約6M圧)で運搬してくるようです。

水素充填は重さでの量り売りです。ENEOSが¥1,000/kg、岩谷が¥1,100/kgです。勿論これに消費税(8%)が加わります。ミライは満タンで約5kg充填できますが、5kg入ることは先ずありません。何故なら水素では走行不能ですから。満タン充填でも¥5,000支払ったことはありません。

で、いまこころから思うことは:すっごいクルマだな~と正直思います。電気を水素で発電しているだけで実質、電気自動車なんです。だから凄い加速、加えてシート革張り電動の高級車です。走行性能、居住性能ともに文句ありません。不具合もなし。だから普通のクルマと同じように冬になればスタッドレスを装着し、春になれば夏タイヤに戻す。ただ、怖くて遠出ができません。400km以上のドライブは目的地周辺の水素充填ステーションを探し、事前に電話してステイタスを確認します。でなきゃ怖い。水素なくなりゃ即キャリアカーの出番です。

で、やはり問題は、『水素』です! 充填ステーションが少ないです! ENEOSで聞いたところでは、1日3台くらいしか来ないそうです。個人事業者では到底ペイできないの明らかです。すぐ倒産。非常に粗い計算ですが、水素ステーションを建設するためには土地代抜きで約5億円かかるといわれています。国から約3億、地方自治体から約1億円しめて約4億円かかります。しかし、残りのの1億でも出費するのは大変です。その上1日3台しか来ないのでは到底儲かるわけないです。

保有台数 (国内)一覧

年度末 2012 2013 2014 2015 2016 2017
EV 乗用車 24,983 38,794 52,639 62,134 73,378 91,357
その他 78 93 456 1,346 1,640 1,514
軽自動車 13,646 15,870 17,611 17,031 14,826 10,698
PHV 乗用車 17,281 30,171 44,012 57,130 70,323 103,211
FCV 乗用車 150 630 1,807 2,440
EV・PHV・FCV 合計 55,988 84,928 114,868 138,271 161,974 209,220
HEV 乗用車 2,833,443 3,792,886 4,640,743 5,501,595 6,473,943 7,409,635
その他 18,374 20,313 21,670 22,844 24,687 26,244
軽自動車 288 188 54,931 239,962 472,405 771,579
HEV 合計 2,852,105 3,813,387 4,717,344 5,764,401 6,971,035 8,207,458

*EV:電気自動車・PHV:プラグインハイブリッド自動車・FCV:燃料電池自動車・HEV:ハイブリッド自動車

2017年現在日本にはFCVが2440台しかないんですね。

しかし、この不穏な国際情勢下で国の基幹エネルギーを外国に頼るというのは極めて危険です。イラン情勢を見てください。あの狭いホルムズ海峡を閉ざされたら日本は一巻の終わり。

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ミライもクオリティも水素が無くなればすぐ走行不能になります。そこでわたしのメーカーさんへの提言です。プラグイン燃料電池車を造ってください!! そうなんです。水素を使いきってもすぐキャリアカーじゃなくって、60kmくらいはバッテリーで走行できるようにしてください。そうすれば水素切れ燃料電池車をその場に一旦置いて、次の日なり開店している水素充填ステーションにたどり着けます!

 

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