自動ブレーキの罠

14 10月 2016

『自動ブレーキの罠』

なんて書くと、ずいぶん大袈裟な感じですが、コマーシャル抜きにして考えるとそういう現実です。結論から言うと、センサーの誤作動がとても多く、高速道路上で誤作動によって緊急ブレーキが働いた場合、当たり前ですがとても危険な状況になります。表に出てきている例では、以下:

2013年6月26日、首都高速・中央環状線を走っていたクラウンで、突然、ブレーキが利いて後ろの車に追突される事故が起きたほか、「踏んでいないのにブレーキが利いた」などの報告が5件寄せられています。(出典:Yahooニュース http://matome.naver.jp/odai/2137228227615368001)

追突された事故で運転手にけがはなく、「リヤバンパとトランクの損傷」の物損事故だったとのことです。

葛飾区内の首都高速中央環状線で、渋滞で徐行中のクラウンに急ブレーキがかかり、後続車に追突されたということです。この事故を受けて、クラウン・レクサスは約2万台がリコールとなりました。

自動ブレーキは、『自動装置』です。

次の問題があります。①センサーの誤作動・誤認識の問題。②自動ブレーキのソフト・プログラムを製作した人が想像できない道路状況が存在すること。③そのため運転者がハンドルやペダルの操作を行うと自動装置は解除されるようになっていなければなりません。

➀について、2016年現在の自動ブレーキ装置には、AI(人工知能)が装備されていないので誤作動・誤認識の修正は運転者が行う必要があります。高速道路での緊急ブレーキ制動だった場合、後続車との距離関係によっては非常に重大な問題になります。②このことがあるために必ず③の機能がなければなりません。③ホンダなどの自動ブレーキ装置では、運転者がハンドルやペダルを操作してもある一定時間反応しないようになっていますが、それは自動装置の大原則に違反しています。危険です。

自動ブレーキとペダル踏み間違い事故について考えます。

話しは簡単で、踏み間違い事故の典型的な例ですが、コンビニの平面駐車場に駐車しようとして『ブレーキ』を踏む場面で『アクセル』を踏んでしまったとき、自動ブレーキは作動するでしょうか?答えはNOです。それは自動ブレーキには上記②③の機能があるためです。とすると、自動ブレーキが大変役に立つのは、次の状況下だけです。

高速道路上で:➀運転者が居眠りをしていて高速渋滞の最後尾に突っ込むケース②ノロノロ運転で運転者がよそ見をしていたとき。いずれも運転者がハンドルやペダルの操作を行わないときです。下は自動ブレーキテストの動画ですが、今後も続報していきたいです。動画出典:youtube

 

 

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