テスラ再び

05 2月 2018

テスラ自動運転中の事故です!アメリカはカリフォルニア州で発生しました。

テスラの電気自動車(EV)「モデルS」が、停車中の消防車に追突する事故を起こしました。2018年1月22日(米国時間)、ロサンゼルス郡の高速道路405号線での出来事でした。

ま、カリフォルニアはテスラのおひざ元ですから。以下産経新聞WEB版から:

2018.1.28 20:15配信)

テスラの「半自動運転」はなぜ消防車への追突事故を起こしたのか 見えてきた自動運転技術の課題と限界

テスラの電気自動車(EV)である「モデルS」が、停車中の消防車に追突する事故を起こした。半自動運転システムである「オートパイロット」が消防車を認識できなかったとされるが、これは決して“欠陥”ではない(大野註:そうかなー?)。現在の自動運転技術の課題と、完全なる自動運転までの道のりについて、この事故を契機に改めて考える。

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ずいぶんと大上段に振りかぶりましたねー。

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ドライヴァーは当時、クルマが「オートパイロット」モードになっていたと消防隊に伝えたという。限られた状況下で自動運転を可能にする半自動運転のシステムは一般的なものになりつつあるが、この事故はそうしたシステムの弱点を浮き彫りにした。

驚くべきことに死傷者がいなかったこの事故からは、技術的な疑問も浮かび上がってくる。地球上で最も進んでいる運転システムのひとつであるはずのものが、ちょうど真正面に止まっている消防車を視認できなかったというのは、いったいどういうことなのだろうか?

「オートパイロット」機能の“弱点”

モデルSのマニュアルには、システムがこうした事態にうまく対処できない可能性があることが警告されている。

「警告:トラフィックアウェア クルーズコントロールは、物体を検知できない場合があり、静止した車両と衝突しないようにブレーキをかけたり減速したりできなくなることがあります。特に時速80km以上で走行しているときに追尾していた車両がいなくなり、その代わりに静止した車両や物体などが前方に現れると、この現象が起きやすくなります」

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2016年5月のテスラ死亡事故は、わたしなりに一定の結論がでました。以下わたしの推論です:

テスラモデルS死亡事故 米国公式報告書その2

かいつまんで言うと、テスラの自動ブレーキは、カメラとミリ波レーダーの両方が障害物と認識しないと作動しません。この事故のときは強烈な西日でカメラが作動せず、そのため車体は障害物と認識せず、ノーブレーキのままトレーラーの荷台部分に衝突して運転者が死亡しました。なお、運転者は「ハリーポッター」DVDを見ていたとのことです。そのため、テスラが「自動運転」を正しい形で宣伝していない(カタログに小さく誤作動がある旨記載あり)と問題になりました。

<運転者は、システムの誤作動に常に注意を向けていなければならない=レベル2自動運転>

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今回の件は:

報道されていることを元に考えると、時速100kmで衝突したとありますが、壊れ方をみると、せいぜい4~50km/hくらいの傷です。もし、100km/hでものに衝突したら、原形を留めません。つまり、運転者が自分でブレーキをかけたが止まり切れなかったという感じです。だから報道記事の先行車が消えた後、静止している障害物を認識するのが云々は、確実にミリ波レーダーの欠陥を想起させます。

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2018年現在の自動運転のレベルというのはこんなもんです。しかし、テスラは、如何にも完全自動運転ができるかのような宣伝をしていました。2018年現在のテスラのCMは「自動運転」といっていますが。その意味ではニッサンの自動運転で歌手の矢沢永吉をモデルに如何にも「今できるぞCM」を打っているのと似ています。

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画像出典:Wikipedia

 

コメント

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