画像出典:クリッカー編集部
■踏み間違い事故は高齢者だけの問題ではなかった!
高齢者によるブレーキとアクセルの「踏み間違い事故」が日々続々と報道される。
踏み間違えるのは高齢者だけなのか。いや、そうではない。
警察庁のデータによれば、年齢層別の踏み間違い事故の発生件数(2015年)はこうだ。
【踏み間違いによる事故の発生件数(2015年)】
・16~24歳 1080件
・25~29歳 513件
・30~39歳 705件
・40~49歳 597件
・50~59歳 556件
・60~64歳 346件
・65~74歳 1001件
・75歳以上 1032件
・合計 5830件
高齢者(65歳以上)は確かに多いが、他の年齢層もそれなりに踏み間違い事故を起こしている。16~24歳がいちばん多いのは、免許を取ったばかりで運転操作に慣れないせいだろう。
しかし、日々続々と報道される踏み間違い事故のほとんどは高齢者だ。どうなっているのか。その謎を、以下の衝撃のデータが解いてくれる。同じく2015年の踏み間違いによる死亡事故の件数だ。
【踏み間違いによる死亡事故の発生件数(2015年)】
・16~24歳 0件
・25~29歳 1件
・30~39歳 1件
・40~49歳 2件
・50~59歳 2件
・60~64歳 2件
・65~74歳 16件
・75歳以上 34件
・合計 58件
●死亡事故につながる割合は、高齢層が突出している
踏み間違いによる死亡事故58件のうち、なんと50件を高齢者が起こしているのである。発生件数ではいちばん多い16~24歳は、死亡事故はゼロ。なぜこんな極端な偏りが生じるのか!?
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<高齢者の踏み間違いが死亡事故になりやすいのは、踏み間違いに気づくのが遅れるからと考えられている。気づかず、ブレーキと間違えていつまでもアクセルを踏み続ける。それも「ベタ踏み」し続ける。ゆえに、死亡事故になりやすいのだ>(<>は大野)
これは全くの嘘です。高齢者の踏み間違い事故で死亡事故が多いのは、全くの偶然だと思います。何故なら双方とも(若年層も高齢層も)アクセルを踏み続けているからです。若年層が途中で踏み間違いに気付いたという証拠はまったくなく、踏み続けているからこそ事故に至っているからです。
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画像出典:クリッカー編集部
また、死亡事故に到らなくても、病院の玄関やコンビニなどに突っ込んで大破させることになりやすい。派手な写真や映像が得られる。結果、高齢者の踏み間違い事故ばかりが日々続々と報道されるわけだ。
ブレーキとアクセル、逆の働きをするペダルを足下の暗いところに並べて置き、目で見ることなく、どんなときも絶対間違えずに操作しなさい……そもそもそこに無理があると私は思う。では、どうすればいいのか?
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<じつは、アクセルをべた踏みすると機械的に、あるいは電気的に、アイドリング状態に戻すとか制動をかけるとか、そういう後付けの装置が発明され、販売されている。高齢者が運転する車両にはそうした装置を義務づけ、費用を助成するのが良いように私は思う。だが、どうも社会はそっちには興味がなさそうだ>(<>大野)
この自動車評論家? はまるで勉強不足です。先ず:
※踏み間違い事故がどのくらいの速度で発生するのかまるで考えていないこと(どの速度域でも発生します)
※走行中、道路状況に合わせてアクセルを「べた踏み」することはあり得ます。そのときクルマが加速しないでアイドリング若しくは停止したらどうなるのか? 非常に危険です。
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高齢化はますます進み、踏み間違い事故は今後も起こり続けるだろう。というか、いわゆる「団塊の世代」が今後さらに高齢化するわけで、踏み間違い事故はもっと増えるはず。
「ブレーキのつもりでアクセルをべた踏みした車がいつ突っ込んでくるかわからない!」
そのつもりで身構えて生きることが必要かもしれない。
(今井亮一)
そんなことできるかっ ボケ!
メーカーが抜本的なペダル踏み間違い防止装置を造れないのはただ一つ:
ペダル配置の設計が「欠陥」だからです。もし、これが欠陥だとすると非常に大規模なリコールへと発展せざるを得ません。だからペダル配置を変えるようなことは絶対にしたくない訳です。
左足ブレーキは、このペダル配置欠陥に対する答えのひとつです:
画像出典:大野一郎
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