手動スロットル装置は、平成27年8月に特許取得しておりますが、それから2年後の平成29年7月、左足ブレーキ装置の特許取得申請を行います。左足ブレーキは、2017年5月にも本ブログで取り上げたところです:
一方、上記ブログでは、1993年2月22日には、国会の交通安全対策特別委員会で民社党の和田一仁衆議院議員(故人)が、「どうして両足があって左足を遊ばせておくのか。左足をブレーキ専門に使いなさい、初めからこれを教えていただければ、踏み間違えというのは絶対に起きない」と主張したことをご紹介しました。
このことに関しては、左足ブレーキが何故普及しなかったかということに関して、この当時、1991年にAT車限定免許が施行されたところですが、1991年当時にあってはマニュアルミッション車の市場占有率が結構高く、左足ブレーキ方式を採用すると、左足でのクラッチ操作(左足で一気に踏みこむ)と混同して突然急ブレーキがかかったりして危険な走行状況があったことも事実です。
そして、AT乗用車の新車販売市場占有率が98%に至る2015年では、依然として踏み間違い事故が後を絶たない状況で、下記のように国会で踏み間違い事故防止のための国会質問がありました。以下:
1993年 国会で「踏み間違い対策」が論じられてから22年が経った2015年6月10日、内閣委員会で維新の党の河野正美衆議院議員が、高齢者によるブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故が多発していることを受けて、政府の取り組みを質問したところ、鈴木基久警察庁交通局長(当時)は「車両側の対策を講じることが有効」だとして以下のように述べています。
『具体的には、最先端の技術を駆使いたしまして事故を未然に防止する技術、これを、先ほど先生がおっしゃられたとおり、予防安全技術と申します。その開発普及を進めてまいりたいと思っております』
その「予防安全技術」とは、要するに自動ブレーキです。自動ブレーキは、本ブログでも度々取り上げているように以下の理由で「踏み間違い事故」防止にはほとんど効果がありません。
効かない理由❶:自動ブレーキは、センサーに誤作動があるため(機械だから)、運転者が何らかの運転操作を行うと強制解除(自動装置の大原則)になります。そのため、ブレーキと間違えてアクセルを踏みこむことで発生するこの事故には全く効力がありません。
※アクセルを踏んでもアクセルが効かないように設計されているクルマもありますが、停止状態乃至は時速6km以下でとの条件がついています。本事故は98%が走行中に発生しており、時速6km以下で発生している例は少ないと考えられます。
効かない理由❷:直接的ではありませんが、自動ブレーキは新造車だけに装備され、既存の車両には後付できないことがあります。何百万台のクルマはどうしますか?
この件については、上記維新の党河野正美衆議院議員にメールしてみようかと思っています。
画像出典:Wikipedia
トラックバックURL