スタッドとは『鋲(びょう)』のことです。スタッドレスは『鋲』なしです。その昔スパイクタイアという雪道専用のタイアがあって雪道には非常に重宝されていたのですが、タイアは靴下を履き変えるようにはいかないので、雪が溶けた後も暫く装着しているケースが多く、道路が傷むばかりではなく粉塵公害なども発生しました。そこで誕生したのがスタッドレスタイアです。2016年11月21日、だんだん冬に近づく今日この頃ですが、スタッドレスタイアの欠点について取り上げてみたいと思います。まず、いわずもがなですが、スタッドレスタイアとは:
・深い溝
スタッドレスタイヤの表面には、
深い溝が掘られていて、
この溝が、雪を噛んで圧縮し、
それによって駆動力を増しています。
・サイプ
スタッドレスタイヤの溝を構成している各ブロックに、
”サイプ”と呼ばれる、細かい溝が切られています。
このサイプによって走行時にブロックが変形し、
エッジを作り出すことによって、
路面を引っ掻き、グリップ力を得ています。
画像出典:Wikipedia
・ゴム
スタッドレスタイヤに使用されているゴムは、
通常のタイヤに使われているゴムとは性質が違います。
低温でも柔軟さを失わず、
常温でも溶けないような、特殊な作りになっています。
メーカーによって、気泡を含ませたり、
ガラス繊維や、クルミを練り込んだりと、
独自の工夫がされています。
さて、次にスタッドレスタイアの注意点です:
▼通常のタイヤとは性能が落ちる
当たり前ですが、ゴムの性質から違うので、
普通のタイヤと比べると性能は落ちます。
▼制動距離が伸びる
通常タイヤと比べると、ブリップ力が落ちるため、
制動距離が1.5倍ほど伸びます(5割伸びるって凄くないですか?)。
▼排水性が悪い
排水性が悪いために、さらにグリップ力が落ちるため、
雨によって濡れた路面を走る際は、さらに注意が必要です。
▼高速走行に向いていない
前述のとおり、グリップ力が低下しているため、
高速スピードでの運転には向いていません。
(以上出典: http://rubeusu-trend.com/3294/ トレンド速報ニュースより)
この中で、『排水性が悪い』&『高速走行に向いていない』ということは、高速の雨中走行は欠点がダブル効いてくるため特に注意が必要です。そのため、いつ夏タイアからスタッドレスに換えるべきか考慮が必要です。
そこでヨーロッパでは夏冬兼用タイアが大流行です。
夏冬兼用タイアVS冬タイア
動画出典:youtube
冬タイアVS夏タイアVS夏冬兼用タイア
動画出典:youtube
トラックバックURL