大上段に振りかぶりました。クルマを運転するとはとどのつまりクルマを制御することです。
制御とは何か?素人考えかもしれませんが、クルマを走らすこと、すなわち加速する、減速する、止まる、曲がる、等だと思います。
この中で速度を出し過ぎて制御できなくなるとか、雨風雪などの自然状況でスリップして制御できなくなるとか、いろいろとあります。
ペダル踏み間違い事故は、これらの最たるもので、アクセルを誤って踏んで加速した途端、ハンドル制御すらできない暴走になります。
クルマは物理法則で制限されていることをつくづく思います。
走行中の制御といえば、タイヤのロックを抑えるアンチロック・ブレーキング・システムABSであるとか駆動力(トラクション)を制御(コントロール)し、タイヤの空転や車の横滑りを防止するトラクション・コントロール・システムTRCであるとかがあります。また、高速道路などで一定速度で走行できるクルーズコントロールなども制御装置ですね。2018年最近のクルマでは、レーダーセンシング機能とクルーズコントロールを組み合わせて先行車との設定距離が詰まった場合、自動でブレーキングする装置もあります。
交通事故は、勿論、対向車が中央分離帯を越えて飛び込んでくるなど、運転者が想像できない状況があって避けられず発生することがあります。また、自分が速度を出し過ぎてカーブを曲がり切れないなどの事象もあります。
クルマは速度が出る割には、即時に停止することができないなど、「危険な乗り物」であります。みなさん高校のとき教えてもらったと思いますが、F=mα力積は質量(重さ)加速度です。
クルマの重さ加速度=とてつもない力になります。衝突すればどうなるかわかりますよね。
それでなんですけど:例えばABSを装備してあるクルマでは、ブレーキの効き方があり推奨される操作方法があります。以下クルマ雑誌MOBYから:
動画出典:youtube
ABS車のブレーキには、普通のブレーキに
・タイヤの回転を検知するセンサー
・強制的にブレーキ操作を行う装置
ABS(アンチロックブレーキシステム)の仕組みを簡単にご説明!
タイヤの回転数と車速などを常時検知、計算
ABS車は、車の走行速度を常に検知しています。
スピードが出ている時にブレーキを踏み、タイヤの回転数が0になってしまうということは、タイヤがロックしていることになります。
アンチロックブレーキシステムは、ブレーキング中のタイヤの回転数が0にならないよう、その直前でブレーキを少し緩める動作を強制的に行います。
ブレーキが一番効くのはタイヤがロックする寸前
ブレーキを踏んでタイヤがロックすると、ハンドル操作が効かなくなり、横滑りやスピンを起こしますので、ロックする手前でブレーキを緩める必要があります。
これは相当な運転技術が必要となります。
ABSは「ポンピングブレーキ」
ABSが付いていない車でのブレーキ操作で有効な技の1つに「ポンピングブレーキ」というものがあります。
自動車教習所で習ったことを覚えている方がいらっしゃると思います。
ポンピングブレーキとは、タイヤがロックしないようにブレーキペダルをポンピング(早く小刻みに)するように踏むことをいいます。
ポンピングブレーキは、タイヤがロックする寸前の一番制動力の高いおいしいところが使えるため、減速、停止の時間を縮めることができます。
アンチロックブレーキシステムは、急ブレーキを掛けてタイヤがロックしそうな状態を検知すると、運転手の足に変わってブレーキを作動させるシリンダーを小刻みにポンピングさせてています。
因みに、スポーツ走行においてもポンピングブレーキは多様されています。
下記の動画はプロドライバーのポンピングブレーキの様子が撮影されたものです。
ブレーキを踏む足を目を凝らして見てください。
小刻みに目一杯踏み込んでいることがわかると思います。
動画出典:youtube
ABS(アンチロックブレーキシステム)の正しい操作方法
アンチロックブレーキシステムは2000年以降に生産された国産乗用車にはほとんど標準で装備されています。
この記事の読者のほとんどの愛車も装備されているのではないかと思います。
ここで、改めてABSの正しいブレーキ操作方法を復習しましょう。
要点は1つだけです。
急ブレーキ時は目一杯踏む!
たったこれだけです。
危険を感じたとき、躊躇せず目一杯ブレーキを踏んでください!
雪道や濡れた路面でのブレーキ操作も同じです。
アンチロックブレーキシステムに任せましょう。
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これって立派な運転操作方法ですよね。これは、左足ブレーキ操作と同じ運転操作方法なんです!
つまり、ABSが装着されたクルマでは、ポンピングブレーキを踏まないで力いっぱいただ踏むだけ。左足ブレーキ装着車では、ブレーキが必要な時は左足で踏むのです。
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