東池袋 踏み間違い事故の被害者と加害者

20 10月 2019

この交通事故に関して2つみなさんにお知らせしたいことがあります。まず、加害者がパーキンソン氏病に罹患していたとする記事です。

ここでお断りしておきます。亡くなったわたしの父もパーキンソン氏病に罹患しており、そのためこの病気のことはよく知っています。

踏み間違い事故とパーキンソン氏病は関係がありません。共同通信社の記者さんは、加害者がパーキンソン氏病と知って、すぐにそれが事故の原因と思ったに違いありません。まさに印象操作そのものです。

その記事とは以下の通りです:

パーキンソン症候群罹患か 東京・池袋母子死亡事故

2019年10/18(金) 21:22配信
共同通信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191018-00000214-kyodonews-soci.view-000

交通事故の現場を調べる警察官=4月、東京都豊島区
交通事故の現場を調べる警察官=4月、東京都豊島区

東京・池袋で乗用車が暴走し母子2人が死亡した事故で、運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)が手足の震えや筋肉のこわばりが起きる「パーキンソン症候群」に罹患していた疑いがあることが18日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は加齢による身体機能の衰えや認知症など別の病気の有無も調べ、運転操作への影響について詰めの捜査を進めている。

2019年10月19日で事故から半年。警視庁は早ければ年内にも自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で書類送検する方針。

捜査関係者によると、飯塚元院長は片脚の具合が悪く通院していた。パーキンソン症候群と似た症状もあり、医師は「運転は許可できない」と伝えていた。事故後には別の医師が、パーキンソン症候群の疑いがあると判断した。

飯塚元院長はこれまでの聴取に「ブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性も考えられる」などと説明している。警視庁は運転操作ミスが原因とみて、医師の意見を詳しく聴くなど慎重に調べている。事故当日は昼食のため妻を乗せレストランに向かっていたという。

事故は4月19日昼に発生。横断歩道に突っ込んで通行人をはねるなどし、松永真菜さん(31)と長女莉子ちゃん(3)が死亡、8人が重軽傷を負った。飯塚元院長と妻も負傷した。松永さんの遺族は厳罰を求める署名を約39万人分集め東京地検に提出している。

道交法では「パーキンソン症候群」を免許取り消しなどになる病名に定めておらず、患者でも法律上、運転は可能。専門家は「病状の進行具合の確認などを含め医師への相談が重要だ」と話している。

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次はこの事故の遺族に関しての遺族のブログです:

東池袋自動車暴走死傷事故 遺族のブログ

平成31年4月19日、東京都豊島区東池袋において、加害者の運転する車が暴走し、通行人らを次々にはね、10人が重軽傷を負い、私の最愛の妻と娘の尊い命が奪われました。この度、署名活動を実施することを決断いたしました。
何卒ご協力をよろしくお願いいたします。

署名活動について【2019年9月15日まで延長となりました】

2019-07-20 14:00:53
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12493099392.html

はじめまして。東池袋自動車暴走死傷事件にて犠牲となった松永真菜、松永莉子の夫、父です。改めまして、今回の事件後、献花台に花を手向けてくださった皆様。2人に寄り添い、心を痛めてくださっている皆様。心より感謝いたします。2人を喪い、事故当初は生きていく意味を見失いました。しかし、親族や友人、関係者の方々が懸命にサポートしてくださり、精神的に波はあるものの、なんとか前を向き生きていこうと考えています。

加害者は報道で見る限りでは、87歳で杖をついて歩くなどしており、そのような健康上の問題がありそうな人が、公共交通機関が発達した都内であえて車を運転する必要があったのでしょうか?

その危険性について少しでも考えてくれていたら、妻と娘は今も私の隣に居て、当たり前の日常があったのではないか。そう思うとやりきれない思いです。私の最愛の2人を奪った罪を償ってほしい。それが切実な願いです。きっと、お怪我をされた方々も悔しい思いをされていると思います。

繰り返される交通死亡事故に警鐘を鳴らすため、加害者に対し、出来るだけ重い罪での起訴と厳罰を望んでいます。そのため、署名活動を実施することを決意いたしました。大変お手数とは思ますが、どうか皆様ご協力をお願いいたします。

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わたしは愛する家族を殺されたこのひとの気持ちを考えると、生きることにさえ絶望し、加害者を厳罰に処すために始めた「署名活動」が生きがいになっていること、深く同情の気持ちを禁じ得ません。

「ペダル踏み間違い」を発端とするこの事故は、運転者の過失が勿論、直接の原因です。しかし、全く正反対の作動をするアクセルペダルとブレーキペダルが近接して配置され、運転中感覚だけで操作する方式が間違っていると思いませんか? しかも、ブレーキと思って踏んだところ車体が急加速したら、どうなりますか? 約80%以上*¹ のドライバーがさらにアクセル(ブレーキと思っているので)を踏みこむそうです。そして事故に・・・。

*1は以下のブログをご覧ください:

わたしは現行AT車のアクセル・ブレーキペダルの欠陥と思っています。むしろこの形態の事故で責められるべきは自動車メーカーです!

遺族のお気持ちは理解できますが、しかし、88歳の加害者に「厳罰」を課すのは単なる仇討の感覚であり、加害者に厳罰を加えてもこの形態の事故防止には何らの効果もありません。

みなさんどう思いますか?

こうしたペダル踏み間違い事故を完全に防止できる装置を考案しました。電子的な装置ではなくHMI(ヒューマン マシン インターフェイス)からの解決方法です:

下の画像をクリックしてください。左足ブレーキのページにジャンプします。

ペダル踏み間違い事故を防止する「左足ブレーキ」販売サイト
画像出典:大野一郎

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