トヨタが金を出して東工大(東京工業大学)が造る! 未だ完成していないですけど、これ凄い電池のようです。以下自動車雑誌モーターファン記事からです:
トヨタが2022年をめどに全固体電池を積むEVを国内発売する方針を固めた、というニュースが7月の末に流れました。東京工業大学×トヨタ自動車が研究開発する全固体セラミック電池。リチウムイオン電池(LIB)とは何が違うのでしょうか。
(TEXT:萬澤龍太 FIUGRE:熊谷敏直/東京工業大学)
LIB(リチウム・イオン・バッテリー)は正極と負極の間にセパレーターを挟み絶縁する構造で、液体の電解質で満たされています。この電解液が可燃性の有機溶剤であり、そのためLIBは熱問題に悩んでいます。また、電解液中に異物が混入するなどしてセパレーターを破損させ、正負極が短絡すると異常発熱を起こし、発火や破裂の危険性があります。(大野註:2014年新しく導入されたボーイングB787は、このリチウムイオンバッテリー(LIB)を搭載しており、飛行中の発火、煙などにより緊急着陸したことがありました)
全固体電池とは、この有機系液体電解質を無機系固体電解質にしたものです。東工大・菅野教授×トヨタ加藤博士の研究により、Li9.54Si1.74P1.44S11.7Cl0.3という材料が発見されました。本材料は、有機電解質比2倍ものイオン伝導率を誇る超イオン伝導体だということです。
総体的にこの新しいテクノロジーは、リチウム・イオン電池を小型化、軽量化するだけでなく、充電容量、充電時間も大幅に改良し、電気自動車の後続距離を伸ばし、普及に弾みをつけるものとみられます。画像出典:トヨタ自動車トヨタ自動車は2020年に実車に搭載する予定とのことです。素晴らしい!
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