もと名古屋高検検事長の裁判について

19 2月 2020

元名古屋高検検事長のペダル踏み間違い事故の裁判が開始されています。どのような事故だったかというと、以下:

とうとう元名古屋高検検事長死亡事故起こす! 続々報

2020年裁判が開始されるまで随分長くかかったのですね。

次はこの裁判でもと高検検事長が主張されていることです:

元特捜部長、初公判で無罪主張 暴走死亡事故、遺族らに謝罪も

2020年2/17(月) 14:32配信

共同通信

 車を暴走させ男性をはねて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反の罪に問われた元東京地検特捜部長で弁護士の石川達紘被告(80)は17日、東京地裁(三上潤裁判長)の初公判で「天地神明に誓って(誤って)アクセルペダルを踏んでいない」と、無罪を主張した。「被害者、遺族に心からおわびする」と謝罪の言葉も述べた。

検察側は冒頭陳述で、機能検査で車に異常はなく、事故は被告が誤ってアクセルを踏んだためだと指摘。証拠調べでは、車が最高で時速121キロに達していたと明らかにした。

一方、弁護側は「何らかの車の不具合で加速、暴走した」と反論した。

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なんかちょっと恥ずかしい反論ですね。論理的かつ合理的ではないです。検察側は当該事故車両の「機能検査」をした上でクルマには「異常がない」と言っています。また、最高で時速121キロに達したともいっています。

さて、もと名古屋高検検事長、東京特捜部長はなんらの反証をすることなくただ「天地神明に誓って(誤って)アクセルペダルを踏んでいない」といっています。

もと特捜部長ともあろう人が「具体的な」証拠もなく、「アクセルペダルを踏んでいない」は通用しないと思われます。

事故車両のレクサスLS500は、トヨタセイフティセンスという標準装備機能があり、停止から速度10km/h(トヨサポ説明書より)の範囲でアクセルを踏んでも反応しないという機能が作動するはずです。ただ、前方には障害物がなくセンサー(ソナー)には反応しない場合、作動しない恐れもあります。

ただ、検察側が言うようにレクサスLS500にはEDR(イベント・データ・レコーダー)というものが装備されていて、衝突などで衝撃があるとその前の一定時間について諸元(アクセル操作量、ブレーキ操作の有無、その他)が記録されます。もと高検検事長はそれを知らないのでしょうか?

画像出典:Wikipedia

参考までにトヨタの踏み間違い事故防止機能の作動注意書きです:

踏み間違い加速抑制システムがはたらく流れ

01警告

「ブザー・ランプ表示」で警報

障害物を検知し、衝突の危険をドライバーにお知らせします。

踏み
間違えた!

間違って強く
アクセルを踏むと

02アクセル
カット

加速を抑制

ブレーキ機能はありません。クリープで移動します。また、昇り坂では後退することがあります。

※加速抑制がはたらいてから前進または後退しなければならない時はアクセルを踏み続けると約5秒後に緩く加速します。

狭い場所での切り返しも自動で操作

自動で停止する機能ではありません。

安全にお使いいただく上でご注意いただきたいこと

  • 加速を抑制しますが自動で停止する機能ではありません。必ずご自身でブレーキペダルを踏んで停止してください。
  • 価格は取付費を含まないメーカー希望小売価格〈(消費税10%込み)’19年10月現在のもの〉で参考価格です。価格、取付費は販売店が独自に定めています。
  • 追加費用(部品代・取付費)が必要な場合があります。
  • 装着可能車種は限られます。グレード・装備品等により装着条件が異なる場合があります。また、車両の状態や装着品によって、取り付けられない場合があります。装着可能車種については販売店にご確認ください。
  • 運転状況、車両状態、天候状態およびドライバーの操作状態によっては、システムが正しく作動しないことがあります。また、センサーの感知範囲、作動速度には限界があります。さらに、衝突の可能性が無くてもシステムが作動する場合があります。
  • 本システムはあくまで運転を支援する機能です。加速抑制することを目的として設計しており、ブレーキ制御はありません。加速抑制中は車両が前進・後退する、坂道などでは車が下がる場合があります。必ずご自身でブレーキを踏んでください。システムを過信せず、必ずドライバーが責任をもって周囲の状況を把握し、安全運転を心がけてください。
  • 前後の障害物を検知したときの加速抑制機能は、強くアクセルペダルが踏み込まれてシステムが踏み間違いと判断したときにのみ加速抑制を行います。踏み込み量によってはそのまま発進します。障害物との衝突を回避するためには、ご自身でブレーキを踏んでください。
  • 前後の障害物を検知したときの通知、加速抑制機能は車速約10km以下で作動しますが、障害物を検知判定した後に踏み間違いと判断したときに加速抑制をします。低速での走行時には、作動する障害物までの距離を保証するものではありません。
  • 障害物がない状況での後退時加速抑制機能は、一定の速度を維持するものではありません。坂道や傾斜した場所、アクセル操作によっては速度が出ることがあります。必ずご自身でブレーキを踏み、安全を確認して走行してください。
  • ランプ表示、ブザー、加速抑制の全ての機能は、スイッチ操作で一時的に停止することができますが、エンジン/ハイブリッドシステムを再始動すると復帰します。停止状態を継続することはできません。またブザーの音量を変更することはできません。
  • 故意に車や壁などに向かって走行するなど、システムの作動を確認する行為は大変危険であり、絶対に行わないでください。
  • 本システムの詳細につきましては、取扱書または販売店にご確認ください。また、ご使用前に必ず取扱書をご覧ください。

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どうでしょう、本当にこれで踏み間違い事故防止ができるでしょうか?

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