わたしは毎日、海岸沿いを約1時間半散歩します。その間、ラジオを聞いています。そのラジオ番組で「ぶつからないトラックISUZUエルフ」とかいうCMソングがかかっていました。
「えっ!?」と思いました。
トラックであれ、乗用車であれ、バスであれ、ぶつからないというのはあり得ないですっ。
これって「誇大広告」若しくは「嘘広告」じゃないかと思う訳です。そのエルフトラックについて調べてみました。多分これ、広告代理店のコピーライターが考え出したキャッチコピーだと思います。専門家であればあるほどこんなこと思いつきもしません。
さて、エルフトラックとは?:
いすゞ自動車株式会社(本社:東京都品川区、社長:片山正則、以下「いすゞ」)は、小型トラック「エルフ」を改良し、本日より全国一斉に発売します。
新型エルフには、プリクラッシュブレーキをはじめとした先進安全装置を標準装備※1。また、通信端末を標準搭載することによりコネクテッド化し、車両コンディションの遠隔把握及び本データを活用した高度純正整備「PREISM(プレイズム)」の実施が可能となります。
さらに、平成28年排出ガス規制に対応しながらクラストップレベル※2の燃費性能に磨きをかけました。
※1:一部車型を除く。
※2:車両総重量3.5トン超~7.5トン、最大積載量2~3トンクラス(2WD)。重量車モード燃費値での比較。2018年10月現在、いすゞ調べ。
・先進安全装置を標準装備-小型トラック初※3のステレオカメラ搭載-
- 最新の先進安全装置を新たに標準装備※4。小型トラックの事故分析結果に基づき、車両のみならず歩行者や自転車の検知に優れるステレオカメラを、小型トラックとしては初めて採用しました。これにより、昼夜を問わず車両/歩行者/自転車といった障害物を立体的に検知し、万が一衝突の恐れがあると判断した場合には警報および制動装置を作動させ、衝突被害を軽減あるいは衝突回避を支援します。
ステレオカメラ
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カメラで車両前方の危険を検知、衝突の恐れがあると判断すると、車間距離警報を作動させ、まずはドライバー自身によるフットブレーキ操作を促します。その後、場面がさらに危険な状況に進行した場合にはプリクラッシュブレーキを作動させ、衝突被害の軽減または衝突回避を支援します。この「予防安全」の考え方で早めの危険回避をサポートし、人はもちろん、トラックにとって大切な積荷にも配慮しています。(以上ISUZUエルフ広告より抜粋)
画像出典:ISUZU自動車
表出典:ISUZU自動車
(大野註:統計データの基をITRDAといっていますが、如何にも胡散臭いデータですね~。とくに平均車速というのは何ですか? 市街地走行の平均速度ですか? それとも事故発生時の平均車速ですか? )
子供も捉える最適なカメラ位置
子供を認識するため、カメラ位置を下げてダッシュボードに設置しました。ダッシュボードの傾斜をうまく利用し、ドライバーの直接視界も妨げません。
画像出典:ISUZU自動車
(大野註:最高にインチキの図ですね。 少し離れりゃ右の図の子供だって範囲内じゃないですか。逆にトラックの運転席を見ればわかりますが、ドライバーさんはダッシュボードの上によく伝票とかものを置いておくじゃないですか。意味ないよぉ。)
動画出典:youtube ISUZU自動車
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ISUZUさん、ステレオカメラが「ぶつからない」トラックの根拠ですか? いつも思います。これは先進装置なんかじゃないです。これで「ぶつからない」トラックといったら間違いなく嘘広告です。
大体、カメラは人間の目と同じで、雨の夕暮れ時の歩行者は見えないのです。
ぶつかったらどうすんですか?
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